今年の日本プロ選手権は、練習日(水曜日)も合わせて5日間で3万7,251人ものギャラリーが押しかけた。そこでまた、携帯電話によるトラブルが起こってしまったが、根本的な問題があるようだ。
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操作方法がわからなければ、誰かに聞いてでも電源を切ってください
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「携帯の電源を切るかマナーモードにしてください。撮影は携帯も含めて禁止です!」
という呼びかけにもかかわらず、ギャラリーが増えれば増えるほど、観戦に不慣れな人も多く、あちこちで着信音やシャッター音が。
ところが、マナー違反を犯してしまうのはギャラリーばかりではなかったから驚きだ。
「スタートテントで選手にスコアカードを手渡す役員さんの携帯が突然、鳴り出したのにはびっくりしましたよ」とは、ある出場プロの証言。
マナーを呼びかける側の大会関係者としては恥ずかしい限り。だが、悪意があってのことではないはず。うっかりミスか、携帯の操作に不慣れだったためのマナー違反であるものもたしかだ。
昨年のファンケルシニアオープンでも、同じように関係者の携帯が鳴るシーンが見られ、そのときは選手も役員もプロ同士ということもあり、笑って済ましていたが、たしかに電話の着信音の場合はうっかりミスで、悪意がないことが多いだろう。
ただ、選手のプレーを撮影しようと、携帯電話のカメラのシャッターを切るのは絶対にやめたい。これは、うっかりミスというケースではないからだ。
また、お年寄りのなかには、充電や設定を息子や孫に任せっぱなしで電話を受ける以外の操作をしたことがない人もいる。携帯マナーを呼びかける際には、「操作がわからない方は申し出てください」と付け加えるくらいでなければならないだろう。
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