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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/15号
2010/6/4更新

全米OPの初切符をつかんだ
アラフォー藤田に抱負を聞いた

 来月ペブルビーチGLを舞台に開催される全米オープンゴルフ選手権。その出場権をかけて日本地区予選が5月24日に行われた。雨天のなか1日36ホールの長丁場をトップ通過したのが、アラフォーの星、藤田寛之だった。


今年は、藤田とアラフォー同士のプレーオフも演じている谷口の活躍にも期待したい
 

 圧倒的強さを発揮しトップ通過を果たしたのは2ラウンドで通算15アンダーをマークした藤田。2位の谷口に5打差のぶっちぎり。現在、賞金ランク1位と絶好調の40歳は「めちゃめちゃうれしい。やっと行ける!」と声を弾ませた。

 藤田にとって全米オープンへの挑戦はこれが5度目。アメリカに乗り込んで受けた予選会で2度、国内予選で2度失敗していただけに、今回遂に長年の夢が叶い心底うれしそうだった。

「メジャーのなかでも全米オープンは、世界一の大会と思い入れが強い。難しいセッティングで苦しみたいです」とすでに臨戦態勢に入っている藤田。

 日本プロゴルフ選手権で優勝争いを演じ3位に入った翌々日、すでに若手に混じって黙々とトレーニングに汗を流す真摯な姿があった。

 その週、国内ツアーはお休み。普通なら連戦の疲れを癒したいところだが、自らに鞭打ち苦しいトレーニングに耐えている。まるで全米オープンの過酷なセッティングに耐えるための準備をしているかのよう。

「今週は他の選手に休んでてもらいたいんですよね」と本音もチラリ。みんなが休んでいる間にコツコツ人の倍努力をする。だからこそ石川遼をはじめとする、パワーゴルフ全盛の時代にも通用するのだろう。藤田自身、長尺ドライバーにして飛距離を追求し、持ち味の小技を駆使しどこまで通用するか自分で自分を試す気でいる。

 ちなみに藤田、全米オープン本番の直前(6月16日)に誕生日を迎え41歳になり、1994年に飯合肇が作った同大会への初出場の最年長記録、40歳3カ月を抜く。

 今回出場権をつかんだ藤田が40歳、谷口が42歳、横尾が37歳とベテラン勢の健闘が目立つ。波に乗ると恐い谷口は2年ぶり7度目の出場。横尾も2年連続5度目。この予選会では、ほかにポール・シーハン(33)も通過。さらに28日になって出場枠が1人増えることがわかり、矢野東(32)の繰り上げ通過が決まった。

 石川遼と池田勇太の出場がすでに決まっている全米オープン、我慢比べで真価が試される。

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