今年1月末に交通事故に遭い、全治2カ月と診断された中嶋常幸が、先週のダイヤモンドカップに今季ツアーに初出場。見事、予選を通過した。
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アプローチなどの“細かな”感覚が戻れば優勝争いしてもおかしくない
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全治2カ月の診断だったが、そのあいだに衰えた筋肉を元に戻し、練習ができるようになるまで、さらに2カ月を要した。当初は中日クラウンズからの復帰を目指していたものの、間に合わず復帰戦は見送りになっていた。
「4カ月もクラブを握らなかったのは、ゴルフ人生で初めて」
という中嶋。ダイヤモンドカップは、2002年に7年ぶりの復活優勝を果たした大会で、会場も同じ狭山GCでもあり、ドクターストップが出ても、それを押して出場するつもりで準備してきたという。
「大会前にハーフラウンドも含めて10回くらいコースに出た。最初は当たらないんじゃないかと不安だったけど、意外に体はスウィングを覚えてる。フェースの芯にビシっと当たった」
しかし、フルショットのような大技は問題がなかったものの、アプローチやパットなど「細かな神経を使うものは、やっぱり勘がなかなか戻らない」という。
復帰戦1日目は3オーバーの100位タイ。平均パット数2.000(113位)という数字が確かに“細かな神経”が戻っていない様子を窺わせる。パーオンできなかった8ホール中、3ホールでパーを取れなかった。
しかし2日目になると、平均パット数が1.7692(52位)、グリーンを外したのも5ホールで、ボギーは1ホールのみ。結局、70の2アンダーで通算1オーバーの48位タイで予選を突破した。
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