中日クラウンズの最終ラウンドで石川遼がマークした「58」が、世界記録としてギネスブックに認定された。石川遼にとっては2007年のマンシングKSBカップで達成した史上最年少ツアー優勝(15歳245日)に次ぐ2つ目の認定だ。ほかにどんな記録がギネスに認定されているか調べてみた。
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まだ18歳の石川遼に記録更新の期待がかかる
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年に1回、世界中で発行されているギネスブック、正しくは「ギネス世界記録」のゴルフ部門にはJ・ニクラス、S・スニード、G・プレイヤー、A・ソレンスタムなどといったゴルフ界のビッグネームの記録が並んでいる。
しかし、ゴルフに関する記録では、何といってもタイガー・ウッズが断トツ。11個を数えるというから恐れ入る。
米ツアーに詳しいテレビ解説者、佐渡充高氏は、
「11個という数字は文句なくすごい。これこそタイガーが今まで常識を覆すようなプレーを続けてきた証でしょう」
主なギネス記録にその名を残すタイガーが、現在、更新を目指す記録はスニードの通算最多勝記録(82勝)とニクラスのメジャー最多勝記録(18勝)。もちろんタイガーの実力を持ってすれば、決して更新不可能な記録ではないが、
「不倫騒動の影響で調子を落としている今、残る記録を破れるかどうかは、疑問になってきました。どんな世界でも順風満帆にいくものではありません。その意味で、長年にわたってゴルフ界に君臨してきたニクラスのすごさが改めて実感できます」(佐渡氏)
タイガーの11個には遠く及ばないが、まだ18歳の石川にはチャンスもたくさんあるはずだ。もし来年のマスターズで優勝すれば、タイガーの最年少優勝記録21歳3カ月を更新できる。タイガーの足踏みがいつまで続くかはわからないが、まずはこれを手始めに、タイガーの記録に一歩一歩迫っていってほしいものだ。
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