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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/15号
2010/6/4更新

構えやすさ最重視
開発者が語る「お化け」パターの狙い

 様々なヘッド形状のパターが次々登場する昨今。作り手は何を意図して製品化しているのか? ダイヤモンドカップ初日、10バーディという快進撃を見せた武藤俊憲が使っていた白い『ゴースト』パターの開発者に話を聞いてみた。


『ゴースト』も『スパイダー』もビルが開発

 ビル・プライス氏はテーラーメイドの『ロッサ』パターシリーズの開発者。新製品の『ゴースト』も、一世を風靡した『スパイダー』も彼のアイディアからできている。プライス氏いわく、

「どちらも、同じように変わった形のパターだね、なんて思われるかもしれませんが、それぞれの意図はまったく違います。まず『ゴースト』は、徹底的にアライメント重視の設計。我々の調査では、4メートルのパットで約65%のプレーヤーが目標に対して正確に構えられないというデータがあります。

 どうしたらアライメントを正確にできるか? パットの名手、D・ストックトン氏のアドバイスも取り入れヘッドを設計。グリーンの芝の上で、浮き出るように見える白いボディのトップライン。ヘッド上部の3本の黒いアライメントライン。そして、ヘッド後方の円形状の穴。ターゲットに正確に構えるためにトリプルチェックできるように、3つの部分があるわけです。

 それに比べ、『スパイダー』はボールの転がりの安定性を追求した設計。重量をヘッドの外側に持っていくことで、大きな慣性モーメント、バラつきのない転がりを求めた。モデルごとに明確な役割があるのです」

 自分は何が苦手で、何を求めているのか。最新のパターを選ぶにはそのあたりをはっきりさせることが肝心なようだ。

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