街中ではほぼ全国どこでもつながる携帯電話だが、ゴルフ場ではコース内でもつながるところもあれば、クラブハウス内で通話しにくいところも。そんななか、au(KDDI)が今後、ゴルフ場等の商業施設のサービスエリア拡大と通信品質の改善を図ることを発表した。
携帯電話各社は独自に基地局を増設し、サービスエリアを広げてきた。そのなかで、都市部から離れたゴルフ場は基本的にエリア化が遅く、エリア内でも山間部では電波がよく届かないことも。なかにはクラブハウス内では電波が弱く、通話のたびに外に出なければならないゴルフ場もある。
そういう事態に対処すべくauでは、来年7月までに商業施設のエリア対策の一環として全国のゴルフ場(約2,350コース)を対象に改善を進めるという。今後、各クラブハウスで電波状況を調べ、エリア内であれば電波の増幅器や小型基地局の設置を提供。かつてはゴルフ場が高額の費用を負担して、近くに基地局を建てた例もあったが、今回は無料での提供だ。
「1,900コースはエリア内にあると思いますので、そのクラブハウス内では順次、通信状況が改善されていきます」(KDDI広報)
他の2社だが、やはり基地局数に勝るドコモは「ほぼすべてのクラブハウスでつながると思います。ゴルファーには社会的リーダーが多いので、ゴルフ場のエリア化を先行して進めてきましたので」(広報部)
ソフトバンクはゴルフ場に関するデータはないが、「今年度中をめどに基地局の倍増を進めておりますので、ゴルフ場でも改善が図られると思います」(広報室)という。
ゴルフ大好き人間の“ホリエモン”こと堀江貴文氏がブログでゴルフ場の携帯通話状況の悪さを嘆いていたが、それも携帯会社を問わず、この1~2年でかなり改善されそうだ。
|