先日、中日クラウンズで石川遼が12アンダーの『58』をマークし、ギネス認定されたと思ったら、今度はカナダでなんとハーフ『25』という、驚異の記録が飛び出した。
大記録が誕生したのは同地アルバータ州で開催されたカナダのミニツアー、RBCインシュランス・アルバータ・オープンの初日(現地5月25日)。
元カナディアンツアーのツアープロで、現在はカルガリー郊外のコットンウッドG&CCでクラブプロを務めるジェイミー・カールラック(34歳)が第1ラウンド(36ホール競技)のバック9で2イーグル、7バーディ(※別表参照)の『25』を叩き出したのだ。
「前半はダブルボギーもあったし、何か起こりそうな予感なんてまったくなかった。でも9番のパー5でグリーンを右に外しながら絶妙のロブショットで1.2メートルにつけてバーディを奪ってから何かが変わった」
というカーラックは、そこから快進撃を開始。後半2つあるパー5でイーグルを奪い、それ以外はすべてバーディ。前人未到のハーフ11アンダーの『25』をマークした。
「コーリー・ペイビンがハーフ『26』を出したことがあるのは知っているけど、まだ25はいないらしいね。誰かが『自分のほうがいいスコアを出した』と、いってくるまで、世界記録ということにしてもらうことにするよ(笑)」
なんとものんきなカールラックだが、ペイビンが2006年のU.S.バンク選手権で9ホールのツアー記録『26』をマークしたときはパーが34。カナディアンツアーでもジェイソン・ボーンが26を出しているがパー35。今回パー36だったことを考えるととてつもない快挙だ。
石川遼の『58』で不可能と思われていた『54』(すべてのホールでバーディのスコア)が、近づいたといわれる昨今、その可能性をさらに強くアピールしたといえよう。カールラックは翌日の最終日1アンダー70でラウンドし、トータル11アンダーで2位に3打差をつけて優勝した。
これをきっかけにカールラックは、一度は断念した米ツアー挑戦の夢を再び追いかけることにしたという。そしてまずは全米オープンの地区予選にトライするとコメントをしている。
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