タイガー・ウッズが7月5日、6日にアイルランドで行われる『JPマクマナスインビテーショナルプロアマ』に出場を発表した。ほかにもワールドランキングの15位以内の選手が12人も参加する豪華な大会だ。
今大会は以前アイリッシュOPが開催されていたコース(アデナ・マナーホテルG&R)で行われ、実はタイガーは以前にも出場したことのある大会なのだ。ちなみに前回出場した2005年では6位(優勝はP・ハリントン)だったが、2000年に出場したときは優勝している相性のいい大会でもある。
さらに、今年の全英オープンは、セントアンドリュースで行われることもあり、その前週に行われるこの大会には、上位選手は参加しやすいスケジュールでもある。
といっても、これはタイガーが騒動を起こしてからの初のチャリティ大会。自身も『タイガー・ウッズファウンデーション』を主催していることもあり、ほかのチャリティイベントをサポートする社会的意義もあるようだ。
このチャリティに参加することは、今後タイガーが躍進するためには、いい機会だとプロゴルファーでメンタルトレーナーでもある松本進氏はいう。
「タイガー自身、いまもっとも必要とされているものは、カベを乗り越えるエネルギーです。しかもこのカベとは以前のタイガーに戻るのでなく、以前以上のプレーヤーになることが要求されます。
タイガーがチャリティに参加? という周りからの嘲笑を浴びることもあるかもしれませんが、禊(みそぎ)を終えるためには、このような公の場に積極的に参加することが必要です。
以前のようなポジションを取り戻すには、想像を絶するパワーと集中力を持たなければ。カベを破らなければなりませんから」
とはいえ、どんなカベでも越えるためには第一歩を踏むことが必要。このチャリティ大会に参加する決断が、その第一歩となるか期待したい。
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