70年代、愛くるしい笑顔で世界中を魅了したローラ・ボーが、54歳にして全米女子オープンの予選会に挑戦して、ちょっとした話題になっている。結果は残念ながら通過できなかったが、これからも競技を続けるという。
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70年代の日本の男たちはローラ・ボーの笑顔に魅了された
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ローラ・ボーと聞いてピンとこない方のために彼女の経歴を説明すると、16歳で全米女子アマに優勝し17歳でプロデビュー。すると美貌と実力を兼ね備えた彼女はたちまち人気者に。
一流企業のCMキャラクターに抜擢され、その勢いのまま日本にも進出。ゴルフダイジェスト社発行のカレンダーが売れに売れ、テレビや街角でローラ・ボーの笑顔を見ない日はなかった。
しかし本業ではパッとせず優勝はゼロ。20代はじめに結婚してからはシード権もままならず、やがてゴルフ界から姿が完全に消えた。
その後、離婚と再婚を繰り返し7人の子持ちに。さまざまなプレッシャーから逃れるためアルコール依存症に陥ったのが40歳のときだった。
20代後半から30代は想像を絶する壮絶な人生を送り、立ち直ったそいま、ゴルフへの情熱が再燃しているという。
「子どもも大きくなり、自分のキャリアを素晴らしかったと思えるようになったんです。これからはプロゴルファーとしてできなかった頂点を極めたい」
女子版シニアツアーであるレジェンズツアー(45歳から出場権を得る)に出場しながら、全米女子オープン最年長出場を目指し練習を重ねているというボー。オールドファンは54歳の挑戦にエールを贈らずにはいられないだろう。
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