コースでもよく見かけるようになった心臓に電気ショックを与えて正常なリズムに戻すAED(自動体外式除細動器)。先頃も兵庫県のゴルフ場で救命に成功したケースがあった。
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東京都のゴルフ場は100%設置済みというAED
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5月27日の有馬CC。2番ティグラウンドで79歳の男性が心筋梗塞で倒れ、同伴者が119番通報。2人の従業員がAEDを持って急行して一命を取りとめた。ハウスに近い場所で起き、従業員がAEDの講習を受けたばかりだったことも幸いしたようだ。
ゴルフ場でのAEDの普及は着実に進んでいる。東京都のゴルフ場支配人会会長、池田茂氏によると、加盟クラブに限っていえば都内のゴルフ場ではすでに100%が設置済みだという。
「ハウスに1台あるのは当たり前の時代。でも、2、3台は必要なのでは、コース売店にも置くべきではないのか、検討する段階に来ていると思う」(池田氏)
千葉県のように「支配人会でAEDの設置費用を一部補助しようという話が出た」(千葉県支配人会会長・古池信吉氏)ところもある。
メーカーのひとつ、キヤノンマーケティングジャパンでは、業界で初めて指導員の育成に乗り出すという。
「とにかく実際に触れていただくのがいちばんです」(同社・新規ビジネス推進課 阿部泰裕氏)
AEDは使い方の講習を受けなくても使える。今や、ゴルファーも使い方くらいは知っておいたほうがよさそうである。
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