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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/6号
2010/6/25更新

古墳を壊した非常識なゴルフ場での
プロシニアは中止。大会はどうなる?

 練習場の拡張工事で4基の古墳を壊し問題になった奈良県の秋津原ゴルフクラブ。破壊した古墳を、ゴルフ場の全額負担で修復することで刑事事件までには発展しないことになりそうだが、今度は試合の開催をめぐって別の問題が発生している。

 古墳を壊したことについては以前もお伝えしたが、今年9月、同GCでは日本プロシニア選手権が開催予定だった。その開催がどうなるか、日本プロゴルフ協会(PGA)の対応が発表された。

 PGAの公式発表は、
「ゴルフ場側から開催を辞退したい旨の申し出があり、理事会で対応を協議した結果、開催辞退の申し出を受理することにした。新たな開催コースについては決定次第ご連絡しますが、開催日は変更しない予定です」というもの。

 しかし、同GCが開催を辞退したことで、大きな問題が発生したのだ。大会名には「秋津原カップ」という名称が入っていた。つまり、同GCが賞金総額5,000万円を出す冠スポンサーだったのだ。そのスポンサーが降りたことで5,000万円の当てがなくなったのである。

 この試合はPGAの公式戦でもあり、ほかにスポンサーはついていない。秋津原GCがスポンサーでなくなったことで、PGAが5,000万円を手当てしなければならなくなったのだ。
「これから代わりの冠スポンサーを探すことになります。しかしこのご時勢、5,000万円を出してくれるスポンサーが見つかるかどうか。とはいえ、公式戦なので開催しないわけにはいきませんし」(PGA斉藤正久事務局長)
と、頭を抱えているのだ。

 ほかにも、来年同GCで開催を予定していたアマチュアの試合が予定を変更、という動きもある。

 今回の古墳損壊問題、昨年の11月に工事中止命令が出た後、その事実を関係者各方面に隠していた秋津原GCの責任重大と言わざるをえないだろう。

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