チャレンジトーナメント6戦目の東急那須リゾートJGTOチャレンジで台湾出身の?宸?(ジャン・チェンツー、27歳)が優勝。昨年のチャレンジ最終戦のPRGR Novil Cup FINALでも台湾の呂偉智(ロ・イチ、31歳)が勝っており、ひさびさの台湾勢の巻き返しかと注目を集めている。
台湾勢といえば、戦前・戦後に活躍した陳清水から始まって、謝永郁、陳清波、謝敏男、郭吉雄、呂良煥など多くのプロたちが日本のトーナメントシーンを賑わせていた。その後も陳志明、志忠兄弟などが続き、女子ツアーの?阿玉なども加わって一大勢力を築いてきた。
しかし、韓国勢の日本ツアー進出に反比例するかのように徐々に活躍が目立たなくなり、2008年に林根基と葉偉志の2人がそろって賞金シードを落とした時点で、台湾出身のシード選手は1人もいなくなってしまった。
かつて日本では川奈、我孫子、茨木など名門コースが多くの名選手を生んだのと同じように、台湾の名門・淡水GCも世界で活躍するプレーヤーを送り出していた。いわば台湾は日本とともに東アジアにおけるゴルフ先進国でもあったのだ。
淡水GCは風の強さと芝目のきつさで有名で、トーナメント中継でも風が吹くと、解説者がしきりに「台湾勢が有利」という発言していたのを思い出す。
昨年、チャレンジトーナメントの賞金ランク3位で裏シードを獲得した呂偉智と、今回優勝した?宸?は、低迷して久しい台湾プロゴルフ界の救世主になるのか、今後の活躍を見守りたい。
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