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優勝候補の中・高校生トリオ。左から川村昌弘、ジュニアW杯個人優勝の浅地洋祐(ともに17歳)、昨年2位の伊藤誠道くん(14歳)
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先の日本女子アマでも14歳(中学3年)の柏原明日架さんが準優勝になったように、このところトップアマの世界では中・高校生の活躍ぶりが大いに目立つ。今週6日から愛媛GCで開催される「日本アマ」でも、その傾向は顕著だ。
アマチュアゴルファー日本一を決めるこの大会、昨年は中学2年生の伊藤誠道くん(当時、13歳11カ月)が決勝(マッチプレー)まで勝ち上がり、韓国のキム・ビオくんが2008年に作った17歳11カ月の最年少優勝記録の更新を期待させた。
残念ながら宇佐美祐樹さん(当時、20歳)に敗れて準優勝となったが、伊藤くんは今年、再度記録更新に挑戦する。
それにしても大会出場者の低年齢化は着実に進み(表参照)、平均年齢は今年初めて25歳台(昨年は26.6歳)、7年連続で20代になった。
最年少記録は2002年の伊藤涼太くんの12歳(小学6年)だが、中学生は2003年以降、毎年に出場。高校生は今年初めて30人台に達した。
そのうちのひとり、昨年3位の川村昌弘くん(17歳・高校2年)は現在、中部アマ、全日本パブリックアマと2連勝中。
「昨年からJGAのナショナルチームに入り、日本代表の中心選手として活躍しています」(JGA事務局)ということで、優勝候補の一人に挙げられている。
こうした状況をかつて池田勇太を始め多くのジュニアを育ててきた千葉晃プロは、「この傾向はまだまだ続くでしょうね」と語った上で、その理由を、
「ジュニアを受け入れるゴルフ場の環境が整ってきたこと。そして指導者のスキルアップ。しかもそれが全国的に底上げされたので、優秀なジュニアの層が厚くなってきましたから」
と指摘する。
あと4~5年もしたら、石川遼に憧れてゴルフを始めた中学生が日本アマのタイトルに迫るということになるのだろうか。
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