毎年5月22日は国連が定めた「国際生物多様性の日」で、世界中でこの日に植樹をして地球を緑豊かにしようと提唱しているそうだ。わが国でも環境省が「グリーンウェイブ」として提唱し、賛同した全国のゴルフ場86コースで植樹が行われた。
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名門・兵庫県の廣野GCでも植樹が行われた
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この活動にゴルフ業界も積極的に協力。日本ゴルフ場支配人会連合会と、ゴルファーの緑化促進協力会(GGG)がゴルフ植樹の実施を呼び掛けたところ、86コースが賛同。計8,729本がゴルフ場に植樹された。
が、ここで気になるのが86という数字。全国約2,400コースのうち、ちょっと少ない気もするのは否めない。何せ景気は依然アゲンスト。植樹は予算的には厳しいか……。
「そういった理由もあるかもしれませんが、時間的な問題もありました。ゴルフ場によって、すでに植樹の計画を立てていたり、限られた期間内に実行するのが難しかったりです」(活動に関わった賀茂CC中谷崇男支配人)。
関東のあるゴルフ場では、連絡が遅かったと話すゴルフ場もある。植樹の期間までに時間的な余裕がなく、今回は見合わせたというコースもあったという。
ともあれ、8,729本という数字は昨年実績(約3,500本)の2倍以上をゴルフ場だけで植樹した計算で、実はその多さに環境省に驚かれたらしい。
いずれにせよ長年、環境悪化の元凶のように言われてきたが、もっと多くのゴルフ場が植樹に参加すれば、ゴルフのイメージも変わるかもしれない。
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