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ディスタンス系『D』のプロトタイプに替えて飛距離増
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その新兵器とは、ナイキのディスタンス系ボール『ナイキワンツアーD』のプロトタイプだ。このボールは市販されているものと構造は同一で、違いはカバーが少し軟らかくなっていることぐらい。
シリーズのなかでは最もスピン性能に優れた『ワンツアー』に比べて、やや飛距離性能を重視したモデルといっていい。
ボールを替えた最大の理由は風対策だ。
「セントアンドリュースのようなゴルフ場での風対策として、タイガーは今までのボールよりスピン量の少ないボールを望んでいました。ただし、グリーン周りのコントロール性能はあまり犠牲にしたくない。そこでタイガーがチョイスしたのが、コントロール性能とと飛距離性能をバランス良く持っている『ワンツアーD』でした」(ナイキゴルフ・ロック石井氏)
実際、欧州ツアーで活躍するフランチェスコ・モリナリ、チャール・シュワルツェルらがこの『D』を使用していることからも、気象条件の厳しいコースに向いているのは確かだろう。
また、今回のボールのスイッチは、飛距離という副産物もタイガーにもたらした。全英向けにこのボールをテストしたAT&Tナショナルで、タイガーは平均飛距離324.8ヤードを記録、出場選手中2位となった。
「こんなに飛ぶのは楽しい」飛距離も気持ちも上向きのタイガー、全英では優勝できるか。
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