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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/27号
2010/7/16更新

今年は当たり年になりそう。
「ゴロゴロ聞いたらすぐ非難」が雷対策のコツ

 7月4日、新奈井江(しんないえ)CC(北海道空知郡)で、プレー中の男女3人が落雷によって軽傷を負う事故が起きた。事故が起きたのは午後3時頃。雷注意報が出ていたので、来場者に注意を呼び掛けていたが、突然天候が悪化して激しい雷雨となり、ゴルフ場が警報を出したと同時のできごとだった。

 当初3人は17番ホールのグリーン脇カート道で落雷に遭ってケガをしたと見られていた。しかし、その後の警察の調べで雷には直接打たれておらず、雷の影響で起きた突風によってはね飛ばされたためのケガと判明した。

「本来北海道は本州に比べて雷は少ない地域で、落雷の音やいなびかりは少ない」(ゴルフ場の関係者)というが、そんななかで起きた事故。お天気キャスターとしておなじみの森田正光さんは、こういう。
「雷と突風はセットで考えるべきもの。同時に起こることもしばしばあるので、今回のような事故もあり得る」

 では、プレー中、雷に襲われたらどうしたらいいのか? 森田さんに聞いてみると、
「雷は高いところに落ちやすいので、高い木のそばは絶対に避ける。側雷といって木に落ちた雷をもらってしまうことがあるので、少なくとも3メートルは離れることが大事」。近くにバンカーがあれば、ここに伏せるというのも効果がある。だが、できることなら、雷が来る前に手を打っておくほうがより安全だ。

「実際に雷が来る前に遠くでゴロゴロと雷鳴が聞こえたら、雷雲は10キロぐらい先まで来ていることになる。雷雲がその程度の距離にあると、いつ雷が落ちてもおかしくない射程距離。すぐにプレーを中断して安全な場所に避難するべき。まだ大丈夫という油断が一番危ない」(森田さん)

 最近では、民間気象情報会社ウェザーニューズのウェブサイト・雷雲レーダーで雷予報を得ることもできる。同社の携帯電話ウェザーニュースに登録すれば50キロ圏内に落雷があった場合の落雷アラームのサービスを受けることもできる。ほかにもNHKグローバルメディアサービスなどの携帯電話での雷予測メールもあり、これを利用する手もある

。  ちなみに森田さんによると、雷は年によって多い年少ない年があり、今年は当たり年になる恐れがあるとか。「今年は上空に強い寒気が流れ込むことが多く、下層の湿った暖かい空気との温度差で雷が起こりやすい。雷に対する一層の警戒が必要だ」。

 携帯で情報収集など、事前の注意を怠らないようにしたいものだ。

 
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