宮里藍がディフェンディングチャンピオンとして挑んだエビアンマスターズ。欧米両ツアー共催ということもあり、出場基準がアメリカと異なったため、日本人選手が17人も大量出場となった。
米ツアーではシード選手が優先的に出場するが、エビアンでは世界ランク(7月12日付けで決定)の比重が高かったため、ミズノクラシックを除く米ツアー過去最多の日本勢17人が出場。しかも上位選手の出場辞退が重なり、同ランク100位以下の青山香織や甲田良美にまで出場権が回ってきたのだ。
同大会に出場した111人中、韓国勢は30人。そこに日本勢17人、台湾勢3人、中国人1人を加えると、ヨーロッパで行われた米ツアーだというのに、約半数をアジア勢が独占したことになる。
大会直前のランキングでは、試合がなかったにもかかわらず宮里藍がトップに返り咲いた。同ランキングは過去2年間、トーナメントで獲得したポイントを一律35で割り算した数値に基づき算定されるため、試合がない週にランクが変動するのは決して不思議なことではない。だが出場試合が多くても少なくても、同じ35で割るため出場試合が多い選手のほうが有利となる。
日本の女子ツアーは試合数が多いこともあり以前から世界ランクでは有利と言われてきたが、今回17人もの選手が大挙出場するに至って、世界ランクの恩恵をいかに受けているかが浮き彫りとなった。こういうチャンスでも、生かせるものは生かして世界に羽ばたくプロが生まれることを願いたいものだ。
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