第2のタイガー・ウッズが育つか? 今までは自身が手がける米国・テキサス州にあるゴルフスクール以外にはまったく目立った行動を起こしていなかったタイガーの元コーチであるハンク・ヘイニー氏が、ここにきて大きくアクションを起こした。
今月、中国の海南省深セン(土偏に川)にあるミッションヒルズに、ハンク・ヘイニーアカデミーを設立したという。今年の5月、約5年に渡って結んでいたタイガーとのコーチ契約が終了してすぐのこの展開について、ハンク・ヘイニー認定コーチの松本進氏はこう語る。
「今まではタイガーとの独占契約であったため、常に体を空けておく必要がありました。タイガーからのお呼びは、いつかかるかわからなかったのでスケジュールを入れることができなかったのです。ですから何か大きなアクションを自身で起こすことは不可能でした」
しかしタイガーとの決別から、一気にそれらの規制がなくなったというわけだ。
松本氏によると、ハンク氏はもともと指導者やジュニアの育成には熱心で、自身が主催しているIJGA(インターナショナルゴルフアカデミー)には並々ならぬ思いがあるという。
「一見クールに見られがちのハンク氏ですが、ゴルフの指導法といったら、タイガーが1つ質問すると10返ってくるほど熱い指導者としてツアーのなかで知られています。そして今後は、アマチュアのなかでも、本格的にジュニアの育成に力を入れるとの話を聞きました。タイガーをも圧倒する情熱指導っぷりをジュニアに注ぐのを、ハンク本人も楽しみにしているみたいです」(松本氏)
中国から発信されるこの余波は確実に日本にも届きそうだ。早くも年内には、ハンク氏主宰のアジア大会を開催する予定があるらしく、開催地として日本も候補に上がっているという。
【関連記事】
2010/ 6/22 コーチのいないタイガーが初体験したこととは?
2010/ 6/ 1 ヘイニーさん、タイガーのコーチどうして辞めるの?
|