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G15ドライバーがアメリカでトップセールスを記録
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現在も業界のスタンダードとなっているトウ&ヒールウェートのパター(いわゆるピンタイプ)やキャビティアイアンを約半世紀前に初めて世に送り出したのがピン社。昔からのファンも多いパターやアイアンに比べて、同社のドライバーは影の薄い存在だったが、ここに来て急速に評価が高まっている。
いま米国で単一モデルとして最も多く売れているのが『G15ドライバー』だ。昨年9月の発売にも関わらず、直近の3カ月連続(2010年3~5月)でトップセールスを記録した。
「ピンのドライバーはものすごく人気があります」
と話すのはカリフォルニア州サンディエゴのショップ・フェアウェイゴルフのヒデ仲川氏。同氏はその理由を、
「どこで購入しても同じ価格、カスタムオプションも豊富です。加えて、2代目社長になったジョン・ソルハイム氏の時代になって、クラブの見た目なども見直すようになり、会社のイメージがが変わったことが大きい。最近ではnフライトという独自の弾道シミュレータを使ったフィッティングが人気につながっている」と考えている。
2代目社長のジョン・ソルハイムは、それまで振るわなかったドライバーをてテコ入れするため、2004年発売の『G2』から開発チームを一新して、物理特性に基づく開発を行ってきた。
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ウェストハイゼン使用のアイアンS56(左)、ツアーSウェッジも秋頃に発売
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「ミスヒットでも想像以上に飛ぶことや飛距離の正確さは他社製品を超えています。これからもたくさんの人が意外な結果に驚いてピンを使い始めるでしょう」
こう語るのはアメリカ・ユタ州のサンドホローゴルフリゾートのプロショップ、ロン・エリソンヘッドプロ。ゴルフ場のプロショップでクラブを購入する比率の高い米国では、ショップ経営者であり、クラブフィッターであるクラブプロに後押ししてもらうことが欠かせない。
また、エリソン氏はこうも言う。
「ピンの本社がある地域ではありますが、アリゾナのフェニックスやスコッツデールの小、中、高校では、ゴルフ部のある学校の部員ほぼ全員がピンのクラブを使っています。クラブからキャディバッグまですべてピン。割引で購入できるからでしょうが、ピンは、ジュニアもフォローしているのが強みでしょう」
先の全英オープンでは、ピン契約選手のルーイー・ウェストハイゼンとリー・ウエストウッドがワンツーフィニッシュを決め、「問い合わせもかなり増えている」(ピンジャパン・マーケティング岡田健二氏)とのこと。秋にはウェストハイゼンらが使用したニューアイアン『S56』『ツアーSウェッジ』が発売される予定。
米国に続き、日本でもピンの攻勢が始まるか。
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