一昨年は全国で新たに4コースがオープンしたゴルフ場も、昨年は富津ブリストルヒル(千葉県)の他は、ともに9ホールのクイーンズトラップGC(沖縄県)と千葉市民ゴルフ場の3コースにとどまり、今年はついにゼロになりそうだ。一時の停滞はあったものの戦後一貫して増加してきたゴルフ場数も、これで一区切りということか?
ゴルフ場運営コンサルタントに菊地英樹氏によれば、
「最近は新規開発の話はまったく耳にしません。既存のコースを買収したほうが安いですし、会員募集が厳しいからです。よほどのセールスポイントがなければ、新規募集で運営するビジネスモデルができないので、仕方のないことでしょうね」
というのが、昨今の業界事情のようだ。
しかし、これで新設コースも打ち止めというわけではない。オリムピック・スタッフ都賀C(栃木県)などで知られるマミヤグループが花葉CC(千葉県)と神戸CC神戸Cの開業を間近にしている。前者は来春の仮オープンを経て、2012年春に正式開場予定。後者はこの秋の仮オープンを予定している。
「花葉CCはジム・ファジオ、神戸CCはジャック・ニクラスの設計でコースが面白そうなことで、関心をもたれるお客様はいらっしゃいます」と都内の会員権業者は見ている。
2,400コース余りある日本のゴルフ場、今年は新規開場はないが、来年以降は多少、新たなコースが増えそうだ。
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