日本各地では記録的な猛暑だが、ロシアではかんばつ、アメリカでは豪雨でダム決壊など、世界中が異常気象に見舞われている。この異常気象がゴルフの世界にも影響を与えている。
アメリカのダム決壊は、アイオワ州の大雨によるものだが、その隣、ウィスコンシン州でも、7月には大雨に襲われていた。ウィスコンシン州と言えば、この12日から開催される全米プロ選手権の会場となるストレイツコース・アット・ウィストリングストレイツがある州。
ストレイツコースは、ミシガン湖の湖畔にあり、ほとんど砂地の上に造られていることから、水はけは良いのだが、17日連続の雨で、バンカーはプール状になり、コースに川が流れる始末。幸い、7月の最終週に入って豪雨は収まったが、予報では8月初旬にまた雨の予想が出ているのだ。
今は「荒れたバンカーを直している」(PGAオブ・アメリカ)状況というが、同コースには、小さいものを合わせると967個ものバンカーがあり、試合中や試合直前にまた大雨に見舞われると試合が開催できるのかどうかもわからなくなる。
その上、同コースは7,514ヤード、パー72で、6年前に同じコースで開催された全米プロの大会で、出場した丸山茂樹が「パー4のホールが2打でグリーンに届かない」と嘆いたほどの長いコース。これでアゲンストの風が吹いて、フェアウエイが軟らかくなりランが出ないとなると、非力なプレーヤーには優勝のチャンスはないということにもなりそうだ。
今年のオーガスタでは、春先に雪が降ったり、全英オープンでは強風のために異例のプレー中断、全米オープンでは異常乾燥でグリーンが硬くなり、14番ホールがほぼレー不能という事態に見舞われた。
石川遼らも出場する全米プロ、無事開催を願うばかりだ。
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