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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/21号
2010/9/13更新

藍の大活躍で注目の日本ツアー
でも情報不足で欧米記者が困っている


宮里が育ったことで世界が注目する日本ツアー。でもサイトは日本語のみ

 宮里藍を含む上位5人が熾烈なナンバーワン争いを繰り広げている女子ゴルフ。宮里が世界ランク1位に上り詰めたことで、最近にわかに海外メディアの日本ツアーに対する関心が高まっている。

「日本のゴルフ界にとって今年は素晴らしい年ですね」というのは、欧州女子ツアーメディアマネジャーのベサン・カトラー女史。
「アイは本当に強い。もっとヨーロッパの試合にも出てほしいくらいよ。最終戦のドバイ(オメガ・ドバイレディスマスターズ)に出てくれたら最高なんだけど」
と、宮里待望論を口にしている。

 ところが、海外ではこんな声もある。イギリスでゴルフサイトを運営するマット・クーパー氏は「日本ツアーの情報が海外にはまったく伝わってこない」と嘆いている。
 「せっかくアイがナンバーワンになったのに、日本ツアーのことを調べようと思っても、英語で書かれている資料やインターネットのサイトがまったくない」というのだ。

 実は、同じような訴えはアメリカの記者からも上がっている。「サイトがないから、皆、日本のことを僕に色々情報を聞いてくる」と言うのは、かつて日本でツアーキャディとして活躍した、シン・ジエのキャディ、ディーン・ハーディン氏だ。同氏によると、
「日本では年間34試合ものハイレベルなトーナメントが行なわれていると聞くと記者たちは“アメリカが年間20数試合しかないこのご時勢に?”と一様に驚く」のだとか。

 当の日本女子プロ協会(JLPGA)には、英語化してほしいという要望は届いていないのか。「直接は聞いていません」というのはJLPGAの広報システム担当の宮崎氏。
「残念ながら現在英語のサイトはありません。速報スコア(Realtime scoring)とQTの受験要項だけは英語で対応していますが、予算の関係などから、テキストを翻訳して英語化することに関しては優先順位でいえば高くない。いずれ将来的には実現したいと思っていますが、ここ1~2年以内というのは難しいと思います」

 今や試合数だけでなく集客数や注目度も本家アメリカを凌ぐ国内女子ツアー。しかも宮里が世界ランク1位に輝くという絶好のタイミングだけに、この際、情報を世界の人々がわかる英語で公開し、その存在をアピールするのも悪くないのではないだろうか。

 
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