週刊ゴルフダイジェスト誌5月4日号の「バック9」で、ショットから火花が出てコースの芝を燃やしたという宮城県のゴルフ場の話を紹介したが、今度はアメリカで、同じ原因からゴルフ場わきで山火事が起こった。
先の8月28日、カリフォルニアのアーバインにあるシャディ・キャニオンGCで、ラフに打ち込んだゴルファーが、リカバリーショットで草の下にあった岩をこすって、火花が飛び、空気が乾燥していたのも手伝って12エーカー(約5万平方メートル)の山火事を引き起こしたと現地の消防署のキャプテン、グレグ・マッケオウン氏は伝えている。
宮城県のミヤヒル36GCで起こった火事は、フェアウェイを中心に約900平方メートルを消失したが、今回の火事は、「150人の消防士とヘリコプターを動員して消火に当たった。ヘリから水をかける一方で、延焼を防ぐために溝を掘り、丘の上まで消防ホースを伸ばしてやっと鎮火させた」(マッケオウン氏)
とかで約5万平方メートルが消失するという大規模な火災になった。
「煙草の不始末で、あっという間にラフが大火事となり、ヘリコプターが消火にあたっているのを見たことがあるが、ショットの火花で火事になるというのは、聞いたことがない。でも、乾燥したカリフォルニアでは、そんなことも起こるのかもしれない」(先頃までロスに在住していた週刊ゴルフダイジェスト誌特派カメラマン岩井基剛氏)
ロス近郊では、過去数年8月から11月にかけて、東京23区の面積を消失するような山火事が毎年起こっている。シュワルツェネッガー知事が何度か非常事態宣言をしたので、覚えている向きも多いことだろう。
そうした山火事からすれば、規模は小さいが、山火事で神経質になっていたなかでの、新たな「火種」ということで、大きな注目を集めたようだ。
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