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薗田がパーパットを外して、石川の優勝が決まった瞬間。みんなここまで見たかった。
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フジサンケイクラシックでは、最終日のギャラリーは6,199人、「石川遼VS高校時代の先輩、薗田峻輔」という構図になったこともあり、テレビの平均視聴率は、今年の男子ゴルフの中継最高記録となる12.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。ところが、試合終盤、一番見たいところで突然放映終了となってしまった。
あまりにも試合が白熱したために困り果てたのが主催者のフジテレビだ。
通常、民放のゴルフ中継は録画放送というのが一般的。しかし、フジサンケイに限っては、「生に近い興奮を味わってもらう」(フジテレビ広報)ために、ライブから1時間遅れの“ディレイ(時差)放送”を敢行した。しかしこれがあだとなる。
午後3時からは日曜午後の看板番組「みんなのKEIBA」があるため、「プレーオフも想定してスタート時間を大幅に早めた」のだが、予想以上に試合が長引く。ディレイではもう間に合わないと判断して生放送に切り替えたのだが、ついにプレーオフ4ホール目、石川が2パットで終え、薗田がバーディパットの芝目を読んでいるところで終ってしまった。その直前の瞬間視聴率は17.4%だった。
当然のように、番組終了後、フジテレビには電話が殺到(午後3時~5時で282本)。「そのうち抗議の電話が約6割。残りの4割は結果の問い合わせでした」(フジテレビ広報)
中継終了後、ネットもパンク状態。フジテレビでは午後4時から特別番組を放送したが、視聴率は6.2%と日曜の午後にしては高い数字をマーク。それだけ多くの人が石川の優勝を見たかったということ。
そのまま中継を続けるというのは不可能だったのか?
主催者のフジテレビによれば、「3時からの『みんなのKEIBA』は、年間契約番組なのでつぶすのは無理」とのこと。それならば、はめ込み映像で結果だけでも流したほうが良かったのではと思うのだが、それもスポンサーの関係ですんなりとはいかなかった。
白熱したスポーツ中継の“突然プッツン”。どうにはならないものか。
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