この秋、スウィングをサポートしてくれる機能性下着が続々登場、今後は飛距離アップを謳った製品が主流になりそうだ。
機能性下着というと、吸汗速乾を謳ったタイプがまず登場。次に出てきたのが、秋・冬ものでいえば発熱系のもの。体内から出る汗を熱に変えて保温性を高めるというものだった。それに加わったのが体幹を矯正したり、体の動きを補正したりする、スウィングに特化したものだ。
9月4日から新発売されたオンワード樫山・23区スポーツの「ドライブボディフォーム」(1万2,000円~1万7,000円)は同社と京都大学・森谷敏夫教授、永井延宏プロコーチの共同研究の結果生み出されたウェア。
トップス、ボトムスそれぞれが、“テークバックする時に上体が浮き上がらないように”したり、“スウェイするのを避けるために股関節を固定させ左右に軸がぶれないように”したりなど、体のパワーを最大限に引き出し、体を正しく使えるようにしたもの。結果的に飛距離アップにつながるとしている。
「これを着用することで、平均3ヤード、なかには15ヤード飛距離がアップした人もいます」(宣伝PR部・岩崎利沙子さん)
ワンポイントの「パワーアップウェア」(1万2900円~1万1,550円)は高いストレッチ性のある高機能繊維ナノミックスを生地に使用、腹筋、背筋、肩甲骨を締めつけるトリプルクロスが安定感のあるスウィングを生み出すよう設計されている。
一方、リーボックの「タイカン」(8,295円~1万3,440円)は、飛距離アップこそ謳っていないものの、ボディバランスの改善、筋肉の柔軟性のアップ、酸素摂取量の7%増加の3つの効果によってドライバーショット時のヘッドスピードが平均0.61m/秒上昇したというデータを出している。
ゴルフウェアに詳しい服飾評論家の五十嵐誠氏はいう。
「機能性下着に対するゴルファーの関心が高まるとともに、より細かい特定の機能が重視されてきたということでしょう。今後も、例えば疲れを感じないウェアとか様々な機能を打ち出したものが出てくるのでは」
ハイテク化する機能性下着だが、肝心なのは自分の体にフィットするかどうか。肩、腰、ひじ、ひざなどがジャストフィットしていないと、せっかくの機能の恩恵も受けられないそうだ。
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