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宮里美香(左)が台頭してきたことで“Wミヤザト”として米ツアーで話題になっている
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宮里美香が先の「アーカンソー選手権」で、最終日9バーディを奪い7アンダーの猛追で自己ベストの単独3位に食い込んだ。プロ1年目から主戦場を米ツアーに置いている宮里の奮起のきっかけは、今季メジャー2勝を挙げたヤニ・ツェンにあった。
宮里はアマ時代、幾度となく国際試合で戦ってきたツェンが、米ツアーで頭角を表したのを見て「こんなことをしている場合じゃない」と、高校卒業と同時にフロリダのスポーツ選手育成機関、IMGアカデミーに単身留学。国内でプロになる前に米国のQスクールに合格した日本人第一号になった。
現在、フロリダに住んでいる宮里だが、最近、近所のツェンの家に招待され「すごく大きくて立派で驚きました」という。それもそのはず、ツェンの自宅は、アニカ・ソレンスタムが住んでいた家を譲り受けたもの。「ベッドもそのままアニカのものを使って、トロフィケースの中身を増やしているところ」と説明を受け、実力、成績ともに大きく溝を開けられた宮里。その悔しさから、実力差を埋めるため、メンタルトレーニングも取り組み始めたという。
しかし、米ツアーで3位に入っただけで、実力差はまだまだ。日本ツアーでも優勝経験がない宮里だが、帰国し今週「ダンロップ女子OP」「日本女子OP」と参戦予定。プロ1勝を挙げて弾みをつけ、少しでもライバルとの差を埋めたいところだ。
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