|
国籍を変えるのはダメ、と父が拒否
|
米女子ツアーでメジャー3勝のトッププロ、ヤニ・ツェンに思わぬ“国籍変更”騒動が持ち上がっていた。中国がツェンの台湾国籍を中国に変更してほしいと要請していたのだ。
米ツアーで活躍するヤニ・ツェンに、中国国籍になってオリンピックに出てほしいというオファーがあった。台湾のアップルデリー紙によれば、中国のパインバレー北京国際グループが、5年契約で2,500万ドルプラスプライベートジェットの使用と北京の高級住宅をつけて、ヤニ・ツェンサイドに話を持ちかけてきたという。
これに対して、「国籍を変えるなんてことはできない。だから、すぐこの話を断ったよ」と父親のマオシン・ツェン氏は語っている。台湾ゴルフ協会でも、「ヤニ・ツェンは台湾における最重要選手。彼女が中国のためにプレーするということはありえない」と台湾ゴルフ協会の許典雅理事長は怒りをあらわにする。
国籍を変えることは卓球の世界でもある話だが、「卓球では中国が強いので、代表になれなかった選手が、他の国に帰化して、オリンピックに出ることがあるということです」と、今回とは逆のケースと、日本卓球連盟広報登内氏は語っている。
2,500万ドルというのは、日本円にして約21億円(1ドル85円)。米女子ツアーの賞金女王には、1億5,000万円前後でなれることから、14年間トップになる勘定だ。巨額マネーで国籍変更ということで、注目を集めた騒動だった。
【関連記事】
2010/ 8/31 グランドスラムに大手。メジャーキラー、ヤニ・ツェン
2008/ 7/ 1 全米女子プロ優勝、台湾のツェン・ヤニって何者?
|