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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/12号
2010/10/4更新

遼の渡中は大丈夫?
領土問題、反日デモに揺れる中国

 尖閣諸島で中国人船長が公務執行妨害で海上保安庁に逮捕された問題で、中国からの観光客が急きょキャンセルするなど、各方面に様々な影響が出ている。そんななか、週刊ゴルフダイジェスト誌連載「ギア問答」でおなじみの合田洋プロが中国・北京でレッスンを行っていた。

 今年から合田は、2カ月ごとに10日間ほどのレッスン活動を北京で行っており、今回は9月12日から22日の日程で現地入り。中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突したのが9月18日。船長逮捕にともない、さっそく中国で反日デモが起き、日本大使館は滞在中の日本人に騒動に巻き込まれないよう警告を発した。

 レッスンに来ている人のなかには大使館関係者もいて、「以前の反日デモと比べれば規模も小さいし、大使館や日本関係の施設に近づかなければ心配ありませんよ」と言われたという。

 今回は5人ほどの中国人のレッスン予約が入っていたものの、「事件との関係はわかりませんけど、全員が急きょキャンセルになりました」と合田。

 中国ではゴルフ人口が急速に増加中。これまでレッスンには少なからず中国人も来ていたとのことで、やはり事故後の騒動が影響していたのだろうか。女性ゴルファー担当として合田とともにレッスンをしていた女子プロは、中国語で何を言っているのか詳細はわからなかったが、レッスン中、激しい語気で喚かれ困り果てたという。

 反日デモといえば、記憶に新しいのが2005年春に起き、暴動にまで発展した事件。大使館など日本の公的機関ばかりではなく、日本食レストランまでが攻撃の標的になった。その最中、深セン(土偏に川)で開かれた日本対アジアの対抗戦、ダイナスティカップでは厳戒態勢が敷かれたことがあった。

 11月には上海で石川遼なども参戦する可能性があるWGC-HSBC選手権が開かれる。船長釈放により鎮静化へ向かうと思われるが、領土問題はくすぶり続ける。まだ予断は許されない。

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