2年ごとに開催されるアメリカ対ヨーロッパの名誉を掛けたライダーカップで試合以上に注目されたのは、若きヨーロッパのエース、ローリー・マクロイとキャプテン推薦でようやく出場を果たしたタイガー・ウッズとの確執だった。
21歳にしてヨーロッパチームのメンバー入りしたローリー・マクロイが、タイガー・ウッズを挑発する発言をしたのは、8月のブリヂストン招待のとき。80人が参加し、予選落ちのないこの大会を78位タイで終えたタイガーについてマクロイが、
「ライダーカップでウッズと対戦するのが楽しみだ。たとえすぐに復調していなくてもね」と語ったのがその後も尾を引いた。
このとき、タイガーは不快感をあらわにして「口に気をつけろ」と吐き捨てたと報じられたものだ。
同じ若手でも、常に年長者を立てる石川遼を知る日本のゴルフファンからすると信じられない挑発的な発言。まるで格闘技の世界のようである。
この21歳の挑発がライダーカップに先立つ記者会見の席でも行われ、またもマクロイはタイガーのことを、軽んじる言葉を口にした。
タイガーはマクロイの発言について「対戦が楽しみだ」と大人の対応を見せ軽くいなしたのに対して、マクロイは「かつてのオーラはもうないね」と追い打ちをかけた。
これまでタイガーはライダーカップのメンバーには、成績で自動的に選ばれていたが、今回は成績不振で、主将のコーリー・ペービンによるキャプテン推薦による出場。若手になめられないためにも、次回は実力で出場しなければ、と思ったに違いない。
それにしても、マクロイ君、少しは石川遼の態度を見習ったほうがいいのでは。
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