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再現性の高いリズムと軌道が勝因と分析された宮里美香
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日本女子オープンで優勝した宮里美香の強さの秘密を、レーザーで飛球を追尾する「トラックマン」で計測。そのデータを森口祐子プロが分析した。そこでわかったことは?
まず、注目なのは宮里は各項目とも4日間、ほぼ近い数値で安定している点だ。
「彼女の小学校の頃の練習を見たことがありますが、彼女は朝から晩まで同じショットの練習をしていた。
そういう練習を重ね、常に同じリズムやテンポで同じ軌道を描くことを身につけてきた。数値が一定しているのは再現性の高いスウィングの結果でしょう」(森口祐子)
さらに数値を見ていくと、ヘッドスピードの割に飛距離が出ている。初日はトータル飛距離で8位に入っていた。
「持ち球はドローボールですが、球は高くキャリーの飛距離が出るタイプ。だから落ちてからの距離も計算が立つ。この弾道なら硬いグリーンの米ツアーでもアイアンで止まります」
3日目と4日目は右方向に飛んだが、
「彼女が悪くなると胸から上が起き上がる結果、体が開いてしまい、フェースも開き気味になって右に出やすくなる」
と森口プロ。やはり終盤になって目に見えぬプレッシャーに襲われたということだろう。
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