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雨が降ったことで、12アンダーの2ケタスコアにつながったというか…
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女子ゴルファー日本一を決める日本女子オープン。日本ゴルフ協会(JGA)が主催する大会は、もともとUSGAのコースセッティング法にならって、優勝スコアはパープレー前後のスコアになるよう設定されるが、今年は昨年に続いて2ケタアンダーに届いた。主催のJGAはこれをどう見ているのだろう。
JGA主催のナショナルオープンは例年、難コースを舞台に開催され、この女子オープンも2001年(室蘭GC)には優勝スコアが14オーバーに達したこともあった。今回は優勝した宮里美香が12アンダーまで伸ばしたのだが、その点を競技運営委員長の溝口まち子氏は、
「前日の水曜日と初日の木曜日に雨が降り、グリーンが柔らかくなったため、アグレッシブに攻められたのだと思います」
と予測以上の好スコアになったことを認めたうえで、
「それでもアンダーパーは想定内の8人にとどまりましたから、全体としては適切なセッティングで、宮里美香選手が素晴らしいゴルフをした結果だと思います」と振り返る。
その点は山崎千佳代プロも同様の見方で、
「最近は選手の競技レベルが上がり、タフな舞台でも好調な選手がビッグスコアを出すことが多い」という。
そこで来年のコース設定だが、
「狙いはあくまでもコースの特徴を生かし、選手の持てる技術のすべて、総合力を発揮させること。優勝スコアはその結果ですから」(溝口委員長)
と、今年と同じ姿勢で臨むという。
しかし、来年は名古屋GC和合が舞台。今年の中日クラウンズで石川遼が58を出したコースだ。JGAとしてはその再現だけは避けたいところだろう。
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