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今年急成長のカイマーの活躍がドイツのゴルフを活性化させる
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ドイツ出身プロ、マーティン・カイマー(25)が、欧州ツアーで今季4勝目、出場した3試合連続優勝を果たした。米シニアでもベルンハルト・ランガーがシニア賞金ランキング1位(10月11日現在)。老若2人の活躍がドイツのゴルフ界に大きな影響を与えている。
カイマーの3連続優勝とは、米ツアーの全米プロから、欧州ツアーのKLMオープン、10月10日終了のダンヒルリンクス選手権。これで、カイマーは、欧州ツアーの賞金ランキングで、2位のG・マクドウェルに100万ユーロ近い差をつけて断トツのトップになった。
過去、欧州ツアーでドイツ人が賞金王となったのは、1984年のベルンハルト・ランガー以来だが、ちょうどこの年の終わりにカイマーが生まれている。
ヒーローが生まれれば、ゴルフも盛んになる。ランガーは1993年にもマスターズに優勝しているが、彼がレギュラーツアーで活躍した2000年までの16年間で、ドイツのゴルフコースは1984年当時の約3倍の621コースとなり、コースの会員数5.5倍近い37万人にまで増えた。その後、昨年末の時点で、ドイツでは782コースに60万人弱のメンバーが属するようになった。
「ドイツではサッカーのほうがゴルフより人気があるが、私はゴルフをもっと人気のあるスポーツにしようと頑張っている。ランガーは、私のヒーローであったが、同様に私も10代のプレーヤーに、良い影響を与えられればと願っている」とカイマー。
カイマーの活躍によって、ゴルフが普通にテレビ中継されるようになり、2016年のオリンピックとともに2018年のライダーカップの誘致に成功すれば、一気にゴルフがドイツで花開くこともあるだろう。
何しろ、ドイツ銀行やBMWなど、ドイツにはゴルフをバックアップしている大型スポンサーがいるのだから……。
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