|
メントレでひと皮むけた。賞金女王
はまだあきらめないと、馬場
|
賞金女王レースが佳境に入ってきたが、注目なのが未勝利ながらランキング4位(10月18日現在)の馬場ゆかりだ。強さの秘密を、本人とコーチの松本進プロが分析した。
「転機は7月のエビアンで9位タイになったこと。特にショットは手ごたえを感じて自信となった」(馬場ゆかり)
と言う。現在好調の理由は、
「キャディのブレンダンのジャッジに信頼感を持てることが大きい。信頼しているから躊躇がなく、イメージを出して打てるので縦の距離感も合ってくる」
と外国人キャディの効用を口にした。
多くの選手が体調を崩し、成績を落としがちな夏場以降に成績をアップさせたことには、
「オフにプロ野球のオリックスのトレーニングを経験させてもらい体力的に自分を追い込むことで、脳に『苦しい』感覚を意識づけができて精神的にアップすることができた。シーズン中も筋肉に刺激を与えることで常に良い状態をキープすることができている」 と、オフトレとメンタルの効果をあげる。
さらにメンタル面で力となっているのが戦略的プランを立てるコーチ、週刊ゴルフダイジェスト誌でお馴染みの松本進プロの存在だ。
「昨年の7月からトレーニングの指導を受けている。それまでの自分は目標設定が明確でなかった。目標を細かく、明確にすることで明らかに変わった。今年は最終日でもスコアを伸ばせるようになった」と馬場は言う。
松本プロは、
「現在の馬場は、具体的なゴールと現在地点の距離を明確にし、ゴール達成には何が必要で、そのために最も効果的な練習は何かという点をすべて把握している。目標は強い選手になること、優勝は1回だけのものですが、強い選手になることは一生ものですから」と言う。
女子ツアーはあと残り5戦。馬場の活躍に期待したい。
【関連記事】
2010/10/26 女子ツアーに外国人キャディ増殖中。なにがいいの?
2009/12/ 8 安定した成績の馬場に本誌でおなじみ米在住プロコーチ
|