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1キロの重さは左素振りするのにちょうどいいウェートだった。まだ発展途上で、仕様も変わるとか
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先のブリヂストンオープン3日目、バーディラッシュで62のコースレコードをマークした片山晋呉。最終日こそ伸ばしきれなかったが、存在感を示すには十分なスコアだった。そのスーパースコアに貢献したのは重さ1キロの超ヘビー級パターだった。
自己最多となる1ラウンド10バーディ奪取の要因のひとつは、夏の終わり頃から使いはじめた長尺パター、オデッセイのバックストライク2ボールだ。
「手づくり感いっぱいのパターです」というのはキャロウェイ・オデッセイプロツアーリレーションズの澤岩男氏。
そもそもこのパターには長尺仕様はない。片山が標準の長さのこのモデルを使い始めたのは今季春から。夏過ぎから長くしたのだが、その理由が片山らしい。
片山はティグラウンドなどでよく、体のバランスを矯正する目的で左で素振りをしている。長尺にした目的はどちらかといえばこっちが主で、ゆったり素振りするのにちょうどいい重さ、1キロ近くあるのだという。
ついでに試合で実際に使ってみたら、意外に結果がよく、そこから彼独自のアイデアを採り入れた“手づくり”作業が始まった。
「ヘッドだけは市販のタイプと同じですが、鉛がベタベタ。片山プロらしいのは、クラウンの2つのディスクの後方側は消してフェース側だけにしてみたり、色を替えたりしているところ」(澤氏)
とにかく、見るたびに変わっているというのだ。“手づくり”で試行錯誤しているのだろうが、打ち方もまた開発途上とか。だが、長尺愛用者の中嶋常幸プロにアドバイスをもらったりして、着実に自分のものになりつつあるという。
これで片山が完全復活ともなれば「シニア用」のイメージも払拭されるのでは。
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