先日、袖ケ浦CC袖ケ浦コース(千葉県)で開催されたブリヂストンオープンで、ダフ屋が逮捕されるという事件が起きた。ダフ屋といえば、プロ野球やコンサートが稼ぎ場所だったが、昨今はトーナメント会場でも暗躍していた。石川遼が牽引するゴルフ人気を裏付ける事件といえそうだ。
ダフ屋の事情に詳しい関係者によると、コンサートはともかく、ここ数年、人気に陰りの見えつつあるプロ野球では儲からなくなってきたのだとか。その点、
「ゴルフは石川遼の登場以来、人気が上がっている。入場券をどこで買ったらいいのかわからないファンもたくさんいるし、当日の天気にも左右されるから、入場券を持たないで会場にやって来るファンが多い。だから、ダフ屋にしてみれば仕事がやりやすい。各地のトーナメントで商売しているはずだよ」(ダフ屋事情に詳しい関係者)
JGTO(日本ゴルフツアー機構)広報部によると、たしかに、つるやオープンの時などダフ屋の姿が散見されたが、今、その存在が大きな問題になっているというわけではないという。
この事件を扱った千葉南署では、
「ブリヂストンオープンはもともと人気のあるトーナメントなので、今年に限らず数年前から警戒を強めていた。その結果が、今回の逮捕に至ったのであって、今回、JGTOや大会関係者から取締りの要請があったのではない」
今回、トーナメントの招待券を売って逮捕されたのは愛知県出身の自称自営業の男(41)だったが、これは“プロ”ではなく素人だったという。
大きな問題になる前に、JGTO、トーナメント関係者はきちんと対策を練ることが肝要ということだろう。
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