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舌を出さなくなったタイガー、何が起きているのだろうか
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米ツアーでは1996年のプロ入り以来、初の無勝利に終わったタイガー・ウッズ。今季はそのタイガーにある変化が見られた。スウィング中に舌を出す動きがなくなったのだ。意識的にやめたのか、それとも不調のためで復調すればまた見られるのか。専門家の意見を聞いた。
舌出しスウィングといえば、かつてはグレッグ・ノーマン、今ではタイガーから世界一の座を奪ったリー・ウエストウッドが頻繁にやっている。他のスポーツでは「バスケの神様」マイケル・ジョーダンを始めトップアスリートによく見られる。
一般に、筋肉の緊張を解く効果があると言われるが、医学博士の吉原紳氏(ゴルフ医科学研究所主宰)によれば「医学的に実証されてはいないんです」とのこと。そのうえで吉原博士は、
「私のゴルフ仲間にも2人いるんだけど、聞いたら無意識にやっているという。ですからタイガーの場合も無意識だったのが、今は別の緊張が生まれて変調をきたした。スウィングも変わったと聞いていますし、緊張の回路がズレた結果かもしれません。これが舌出しがなくなった理由では」と見る。
一方、運動のメカニズムに詳しい石渡俊彦プロは、
「タイガーのことですから、舌を出す効果はきちんと知っているはず。ですから、舌を出す代わりの見栄えのいい緊張を解く方法を実践しているのかもしれません」
として、舌出し復活はない可能性を指摘する。さて、タイガーの舌出し、また復活するのだろうか。気になるところだ。
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