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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/7号
2010/11/29更新

マクロイに続け!
欧州トッププロに米ツアーは人気なし

 米PGAツアーは11月14日のチルドレンミラクルネットワークで今季の日程を終了したが、来季の米ツアー登録選手で新しい動きが起きている。すでに紹介したR・マクロイほか、G・マクダウェル、M・カイマーらビッグネームが米ツアー登録をしないというのだ。

 前出3人に加えてL・ウエストウッドも欧州ツアーをホーム登録している。さらに、今季米ツアー選手としても登録していたI・ポールターも、今どちらを選ぶか思案中という。かつては米ツアーへのジャンプボード的な要素が強かった欧州が、今では米ツアーと肩を並べるようになってきているのだ。

 そんな欧州ツアーの魅力はどこにあるのだろうか?
「私たちは、自分たちのことを大きな家族と呼んでおり、家族のように密接につき合っている」
と語ったのは、90年代に6年連続欧州ツアーの賞金王となったコリン・モンゴメリーだ。

 欧州出身の選手にすれば、アメリカでの試合はアウェイで戦うようなもの。やはり仲間の多くいるホームのツアーのほうが楽しめるのだろう。

「アメリカの試合はお金のことばかり」でつまらないと語っていたのはマクロイだが、そのお金に関しても、昨今のドル安ユーロ高で、相対的にヨーロッパツアーの賞金が高くなっている。

 加えて、アメリカの試合では、コースセッティングがほとんど同じだが、欧州は、世界各国を回るので変化もあるし、コンディションも大きく変わる。常にそういうハードな状況で戦うために、メジャーなど難しいコンディションでは、欧州ツアーの選手のほうが、有利だとも言われている。そうしたメジャーなどで活躍できれば、世界ランキングのポイントも大きく獲得できる。

 先頃、欧州ツアーでは、メンバーの最低出場試合数を年間12から13試合に上げたが、こういう強気の姿勢も、欧州ツアー興隆の証拠の一つといえるだろう。

 
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