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07年ツアー入りして4年、25歳で欧州賞金1位になったカイマー
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11月28日に終わったドバイ世界選手権で欧州ツアーが終了した。今季の欧州賞金王はドイツ人のマーチン・カイマー(25)が接戦を制して、ベルンハルト・ランガー以来の達成となった。
日本ツアーでも最後まで賞金王争いがもつれたが、欧州でも同様、最終戦のドバイ世界選手権で決着がついた。この試合では13位に終わったカイマーだったが、ランク2位のG・マクダウェルが3位以内に入れば(結果は13位タイ)賞金王逆転の目もあったのだ。
「ドバイでは、力を発揮できなかったが、今年は素晴らしい年だった。メジャーに勝って、ライダーカップにも出場できたし、賞金王にもなれた。目標としていた3つがすべてかなってしまった。これ以上言うことはないよ」
と喜びを語るカイマーだが、勝利の陰には強運もあった。
カイマーが優勝した全米プロでは、D・ジョンソンが最終日最終ホールで、バンカーでソールをしてしまい、優勝のチャンスがカイマーに転がり込んだ。この優勝で、ライダーカップにも出場が確定した。ほかにも、イアン・ポールターがドバイのプレーオフで、グリーン上でマークしたボールマークにうっかり自分のボールを落として1打罰となり、優勝のチャンスを逃がした。ポールターはドバイの前週、香港オープンで優勝しているが、この大会の賞金が欧州ツアーの平均くらいに高かったなら、あるいはポールターが賞金王になっていたかもしれないのだ。
カイマーは全米プロ優勝をきっかけにして、KLM、ダンヒルリンクス選手権、欧州チームが勝ったライダーカップまで入れると出場4試合にすべて勝った。
カイマーの次の目標は、目下世界ランキング1位のL・ウエストウッドを抜いて、ランキングのトップになること。
「(現在世界ランキングの3位だが)このチャンスを活かして、うまく行けば、近い将来ものにできる。今回ダメでも、数年以内にトップの座を手にしたい」
ドイツ人としてランガー以降26年ぶりに欧州賞金王になったカイマー。近いうちにあっさり、世界の頂点に立つかもしれない。
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