来季のツアー出場権をかけて競う米男子ツアーのQスクールファイナル(最終予選会)をアフリカ系アメリカ人の選手が突破し、全米で大きな話題となっている。
名前はジョセフ・ブラムレット。黒人の父と白人の母を持ち、タイガー・ウッズの母校スタンフォード大学を卒業したばかりの22歳。アフリカ系の選手がQスクールを突破したのは85年のエイドリアン・スティルス以来25年ぶりで、タイガー以降では初の快挙である。
アフリカ系選手が主流をしめる米スポーツ界にあって、ゴルフに限っては未だに白人優位で、依然人種的バリアが存在するのが実情。今回のQスクールでも受験した156人中アフリカ系はブラムレットただ1人だった。
「待ちに待った瞬間だ。アフリカ系では25年ぶりのQスクール突破だなんて長過ぎる。父を含め皆の悲願を背負っている気がする。ゴルフ界の変化を担いたい」
と意気込みを語ったブラムレット。
全米オープンの練習ラウンドで一緒に回るなど親交のあるタイガーも「来シーズン一緒にプレーするのが待ち切れないよ」とブラムレットのツアーデビューを熱烈歓迎、応援するメッセージをツイッターにしたためている。
アフリカ系の大統領を有する国アメリカで、ゴルフ界でもようやく“チェンジ”が起きようとしている。
【関連記事】
2010/12/14 つぶやきタイガー、ファンとつながっていたい
|