多くのゴルフ場は今、数年後に迫った、団塊の世代が70歳近くになり、ラウンド回数が減る「2015年問題」をどう乗り切るかが、焦眉の急の課題だ。そんななか、ゴルフ以外の趣味やスポーツを通して輪を広げ、今から客を囲い込んでおこうというゴルフ場が現れた。
ゴルフ界では、5年後あたりからゴルフ人口はますます減少傾向に移ると見られている。これが「2015年問題」で、各ゴルフ場にとってはかなり高いハードルだ。
それを見越して“サークル”をスタートさせたのは神奈川県の鎌倉パブリックゴルフ場だ。「ゴルフ歴史」や「ベースボール」「カラオケ」女性のみの「ビューティクラブ」など6サークルの募集を始めたのだ。
「2015年問題対策の一環として、約1万8,000人の友の会会員を中心に、仲間の輪を広げようと呼びかけているところです」(接客サービス課主任・池田健一氏)
まだ告知を開始したばかりで、「ゴルフ歴史クラブ」や「カラオケクラブ」などは入会者はこれからというのが実情。
また、「ベースボールクラブ」には専従の係を置き、野球観戦もする予定という。
この取組の大きな特徴は、一緒にプレーして仲間を広げる以外にも、ゴルフ仲間の活動を通して輪を広げようというところにある。
このシニアゴルファーの囲い込みの動き、他のコースにも広がるか。
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