今年もアジアvs欧州の対抗戦、1月7日からのロイヤルトロフィでスタートを切る石川遼。最大の目標は3年目の挑戦となるマスターズでの雪辱にあるが、どんな作戦計画で4月まで過ごすのだろうか……。
昨年末に横綱・白鵬と1年ぶりに再会し、独自にアレンジした“シコトレーニング”をオフの課題として取り組むと語っていた石川遼だが、技術的にはどんな課題なのか、父の勝美氏に聞いてみた。
「ずばり、アプローチです。これまでショットは1日2時間に対して、アプローチは30分。パターは5分という感じでしたが、ショットの2時間はそのまま、アプローチとパターれぞれ1時間ぐらいにしたい」
というのだ。もちろん昨年後半から取り組み始めたニュースウィングの追求は継続し、「限りなく350ヤードを真っすぐに」というテーマも並行して進めていく。
オーガスタ攻略には飛距離も必要だが、アンジュレーションの大きい高速グリーンに対応するには、「1センチ~50ヤードの距離が大事」(勝美氏)という観点からの取り組みだ。
“シコ”は股関節の可動域を広げるが、「小さい動きほど足腰をちゃんと使わなくてはならない」という石川にとって有効なエクササイズになるはず。
これまで2回マスターズに挑み、まだ予選通過は果たしていないため、合計4ラウンドの経験しか積んでいないのも勝美氏が懸念するところ。
「フジサンケイの富士桜でもアマチュアのときに出場して予選を通り、その翌年プロとして出たときも予選を通って、8ラウンドを経験し、3年目でようやく勝てました。ましてやオーガスタですから、もっと経験が必要です」
今年、もしマスターズで予選を通ることができたら、石川のマスターズ経験は6ラウンドになる。そこらが本当の勝負になると勝美氏は見ている。今回取り組もうとしているアプローチも「2012年を視野に入れたものになる」というのだ。
2012年には石川遼は20歳。「20歳でマスターズ優勝」の夢に向かって、19歳の今年4月は正念場になる。
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