バブル崩壊後も、1990年代は年間20~30台で推移してきたゴルフ場の新規オープンだが、2000年代に入ると2001年の17コースを最後に一ケタ台で推移、昨年を含めゼロの年が3度もあった(グラフ参照)。今年は3コースが正式開場を予定しているが、果たしてこの先は?
今年正式開場を予定しているのは、ともにオリムピックスタッフ都賀C(栃木県)などで知られるマミヤグループの神戸CC神戸Cと花葉CC(千葉県)。共にメンバーシップコースで、前者は既に仮オープンを終え、年内に正式オープンの運び。後者も、今年11月の開場を予定している。
もう1コースは千葉県のABCゴルフいすみコース。現在、関係者の意見やアドバイスを収拾する目的で視察プレーをして実施している。ただし、バンカーにはまだ砂が入っておらず、グラスバンカーの状態。同コースによれば、「視察プレーしながらコースを仕上げていって、この春の完成を目指します」とのこと。
また、メンバーシップかパブリックかといった運営についても検討中とのことで、全体に“手探り”感が漂う。予定では、4月に仮オープン。すぐに正式開場にこぎつけたいという。
「新規募集コースが市場に刺激を与えてくれることを期待しているのですが……」と前置きするのは、都内の某会員権業者。
「今後は交通至便とか、よほど大きな魅力がなければ会員制の新規開場は難しいでしょうね。来年以降はしばらくないかも」といった見通しを語る。
その予想に反して、明るい話題をもたらす3コースであってもらいたいものだ。
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