米男子ツアー第3戦、ボブホープクラシックでベネズエラ出身のジョナサン・ベガス(26)が優勝した。昨年の下部ツアー、ネーションワイドでランキング7位となり、ベネズエラ出身の選手としては、米男子ツアーの初のメンバー資格を獲得したかと思ったら、新人としても2試合目で優勝を果たした。
ベガスは、今回の優勝を、
「これまで自分の人生はいつも最高というわけではなかった。この勝利がベネズエラにとって大きな意味を持つことを願っている」と語ったが、これには理由がある。
日本では馴染みが薄いが、ベネズエラは豊富な石油や鉱山資源を持った国。このためか、かつてアメリカ資本の食い物にされていたことから、現在は反米色の強い社会主義政権となっている。
独裁色の強いウゴ・チャベス大統領は、「ゴルフは富裕層のスポーツで過去の産物」と位置づけており、これに対しベネズエラのゴルフの環境をすこしでも変えたいと考えているからだ。
ベガスは17歳でアメリカにわたりテキサス大に入学。ワールドカップに出場しても母国の応援もなく、貧しい生活を強いられてきた。そんな苦労の末に手にいれた栄冠。ベガスはこれでマスターズの切符も手にいれた。
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