世界ランキングのトップ3(L・ウエストウッド、M・カイマー、T・ウッズ)が集結し、世界中から注目を集めた欧州ツアーのドバイ・デザートクラシック。優勝したのはスペインの飛ばし屋、アルバロ・キロス(28歳)だった。
スペインといえば、少し前までは万年メジャー候補のS・ガルシアがゴルフ界の顔だった。しかし、ガルシアは昨年の一時リタイアで影が薄くなった。そこに登場したのが、ドバイを制したキロスだ。
キロスは身長191センチ、体重85キロの長身細身。欧州ツアーのドライバー平均飛距離では、2007年から3年連続1位(今季も現在1位)の超飛ばし屋。
プロ7年目の昨年までツアー通算4勝の中堅だったが、昨年の最終戦、ドバイ世界選手権で3位になって以降、好調を持続。今季は4戦中3戦でトップ10入りし、賞金レースでも首位を走る。
ドバイでは最終日の11番ホールでホールインワンを放ち、優勝を決定づけた。この勝利で周囲からはメジャー制覇の期待もかかるが、本人は、
「実力を出すことができれば、1位以内には入れると思う」
と控え目。メジャーは8戦出場するも、予選通過は2度だけで、優勝争いの経験もないためのようだ。
ガルシア、オラサバルに代わってスペインの“顔”になるかどうかは、これからのメジャーの成績次第だ。
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