プロアマを問わず例年多数の日本選手が出場するハワイのパールオープン(2月11~13日)。昨年の谷昭範に続く日本選手の連覇とはならなかったが、その一方で例年以上に日本の女子選手の参戦が目立った。彼女たちはなぜ男子の大会(オープン競技)に挑戦したのだろうか。
今年のパールオープンは初日が悪天候のために中止。競技は2日間36ホールで行われた。その結果、優勝は地元ハワイのプロ。連覇を狙った谷は2打差の2位タイとなった。
この大会には、横峯さくらが2005年に17位タイと健闘し、話題になるなど過去にも日本女子選手の挑戦はあった。しかし、今年はハワイ在住の金子絢香も含め、6人もの選手が出場する賑わい。残念ながら全員予選落ちとなった。
男子競技に初挑戦したチーム遼の大江香織(20)に話を聞いた。
「ショートゲームが苦手なので、男子と同じティだとパーオンできないホールが多く、ショートゲームの練習になると思って出場しました」
と明確な目標があった。そのため、「男子の試合」ということに最初は特別な意識はなかったが、実際に会場で練習を始めると周囲は男子ばかりでやはり緊張したそうだ。
そして、ゲームについては、
「距離は想像以上に長かったです。雨だったこともハンディだったかも。グリーンも硬く難しくて……でも、久しぶりの試合で、そういう緊張感も味わうことができ、出てよかったです」
と、男子の試合を経験できたこと、さらに、開幕前に実戦を経験できたことに手ごたえを感じている。
プロは試合のなかで強くなっていくといわれるが、そういう意味では、若手には予選落ちであっても試合経験を積めることがありがたいのだろう。
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