台湾のヤニ・ツェンが圧倒的な強さを見せている。米女子ツアーの初戦、先のホンダLPGAタイランドで、2位のミッシェル・ウィに5打差をつけて優勝したが、ツェンにとっては、この勝利は4週連続のV。優勝街道をバク進するツェンの強さを探った。
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ホンダLPGAまで4戦4勝。死角なしのヤニ・ツェン。変わった自分に感謝!
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ホンダLPGAでは、宮里藍をはじめ、上田桃子、宮里美香の日本勢が、シーズン初戦ということで、試合感覚に慣れずに、それぞれ29位、18位、13位とコース攻略にてこずっていた。
しかしその一方、ツェンは、すでに台湾で1勝、オーストラリアで2勝と勝利を重ね、出た試合3戦3勝。試合に慣れるどころか勝ちパターンを熟知しての出場だった。しかもホンダではウィに5打差、オーストラリアでも豪州女子では7打差、ANZマスターズ4打差と圧倒的強さをみせつけている。
「自分では何が原因で勝てているかはわからないけど、自信がついたことが一番大きい。勝てば勝つほど自信が湧いてくる。自信を持ってスウィングしていると、スウィングも自然と良くなる。スウィングが良くなって結果が出れば自信につながる。この繰り返しです」(ツェン)
ツェンは現在、3組のコーチ陣と組んでいる。スウィングがゲーリー・クルキスト、ショートゲームがデーブ・ストックトン、メンタルがピア・ニールソン&リン・マリオット。この組み合わせがかみ合っている。
「以前は結果を求めて空回りすることが多かった。今では自分がコントロールできることだけをコントロールすればよい、と考えられるようになった。自分のゴルフができるようになったんだと思います」(ツェン)
大差での勝利だけでなく、ワールドランキングでも、ツェンは1月末時点で5位だったのが、今では(2月21日時点)トップ。勝ちパターンの波に乗ったツェン、このままどこまで突っ走るのだろうか。
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