国内女子ツアー開幕戦直前に開催されたアジア女子ツアーの夢屋ドリームカップ。初の日本開催は、横峯さくら姉妹の参戦もあり、ギャラリー数は主催者想定のほぼ2倍、3日間で約6,000人が訪れ「ローピングが少なく、選手を近くで見られた」と評判だったが、ここにはさまざまな事情が隠されている。
コミッショナーの加藤工伊智氏が内情を打ち明ける。「アジアツアーではローピングは最少限度。今回はキャディが少なく、帯同以外は2バッグ、3バッグでカートを使用したこともありティグラウンドとグリーンだけにロープを張りました。
ところが、ギャラリーの大半が横峯選手の組に集まり、30人のボランティアを集中させて整理しましたが、それでもフェアウェイにお客様がいたのが実情です。選手たちは『問題ない。いい雰囲気だった』という反応でしたが……」
賞金総額1,000万円の同大会の運営費は約2,000万円。日本ツアーとはかかる費用がケタ違いに低いが、加藤氏は「マイナーツアーらしい味を出していきたい」と、手作り感をアピール。
同大会の契約は3年。しかし、サーフィン国際大会から女子ゴルフに鞍替えしたスポンサーは、パブリシティの大きさを喜んでいるということだから、そのあとも継続の可能性はある。
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