シーズンに突入した女子プロが今季使用するボールを調べてみると、これまでにない傾向が見えてきた。
開幕戦を制したパク・インビは、今年から使用ボールをSRIスポーツに変更、スリクソンZ-STARでいきなり勝利をおさめた。同ボールは石川遼も使っているモデルだ。
女子プロの場合、非力をカバーするために、男子プロが使用するタイプとは違い、よりディスタンス性能に優れたボールを使用する選手が少なくなかった。
ところが、最新モデルは“飛んで止まる”ことを追求している。そのため、例えばSRIスポーツでは、
「プロが使うのはZ-STARか、Z-STARXVですが、どちらもいわゆるスピン系で、選手は打感の違い、フィーリングで選んでいます」(広報部長・山田照郷氏)
とのこと。その結果、契約女子プロの、2モデルの使用比率はほぼ半々だという。
ブリヂストンも同様で、ツアーステージX01のマイルドとソリッドの使用比率はほぼ半分に分かれ、非力な選手がマイルドを選んでいるわけではないという。実際、男子プロに比べてパワーが劣る宮里藍、有村智恵らが選んでいるのは、池田勇太と同じソリッドだ。
飛ばし屋の男子プロと女子プロが同じボールを使うなんて……。ちょっと前までは考えられないことが起きているようだ。
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