男子プロが46インチ超の長尺ドライバーを使う時代。パワーのないアマチュアはもっと長いクラブで飛ばしたほうがいいのだろうか。
来月5日に発売される『インプレス XクラシックST2-ロング』(ヤマハ)のレングスはカタログ値で47.5インチ。R&Aが定める「48インチを超えてはならない」という上限ぎりぎりの超長尺ドライバーだ。長くすればその分ヘッドスピードが上がって飛ぶというのが長尺ドライバーの理屈。
ここまで長いクラブを普通のアマチュアが果たして振り切れるのだろうか。クラブ設計家の山代谷哲男氏は、
「大丈夫でしょう。振りやすさはクラブ全体の慣性モーメントで決まります。ざっと計算したところ『インプレス Xクラシック』の慣性モーメントは約277万gcm2。平均的な長さ(45.75インチ)の『インプレス XD460』が約281万gcm2とですから、それよりも振りやすいといえます」(山代谷氏)。
むしろ、懸念されるのは長さよりもヘッドの軽さだ。「ヘッドスピードがボール初速に結びつくかどうか。ヘッド重量が171.5グラムしかないので当たり負けする可能性があります」(山代谷氏)
これに対してヤマハは「考え方の違い。ヘッドスピードを最優先に考え、これを上げることで当たり負けしないようにしています」(広報部/窪井幸介氏)。
現にヤマハが行ったテストでは、45インチのドライバーに比べてヘッドスピードが平均3.6m/sアップ、飛距離にして17ヤードプラスという結果が得られたという。試してみる価値はありそうだ。
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