「いちかわたんぞう」をご存知だろうか。歌舞伎役者のようだが、そうではない。「国産アイアンヘッド発祥の地」をアピールする兵庫県市川町の商工会が生み出したキャラクターなのだ。
市川町は、刀鍛冶の技術を応用した鍛造の製法で、国産初のアイアンヘッドを生み出した町。今も地場産業として定着しており、一昨年に地元、神戸芸術工科大と共同でキャラクターを考案。
現在、お父さんの市川鍛造とママ、兄の研磨、息子のてつとバーディーという5人のキャラクターがいる。鍛造は「陽気で、頼りになるアイアン工場の社長」という設定で、そのほか4キャラクターにも性格があるなど、なかなか芸が細かい。
しかし、今のところ「反応はあまり……」(同商工会)らしい。同協会のホームページでは4コマ漫画が掲載されるなど、活躍(?)中。関西には「ひこにゃん」という“大物”がいるが、市川家も頑張って市川アイアンのアピールに努めてほしい。
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